コウノトリを探しに豊岡へ
5月3日、コウノトリを探しに豊岡へ。
「コウノトリのご機嫌に任せて、と申し上げておきましょう」
天皇陛下と皇后雅子様のご結婚が正式に決まったあとの記者会見で、報道陣の「お子さまは何人ぐらい」との質問に、このようにお答えになられた天皇陛下。
とても印象的なお言葉でしたので今でもよく覚えています。
ところで、『コウノトリが赤ちゃんを運んでくる』というのは日本の古くからの言い伝えだと思っていたのですがそうではないそうで。どうやら古代ギリシャや中世ヨーロッパが起源らしい。
コウノトリは東アジアに生息する鳥類。絶滅危惧種でその総数は推定2~3千羽。
日本では1971年に野生絶滅。その後長い年月をかけて繁殖させ2005年に世界初の放鳥を実施、現在では国内生息数217羽(野外個体数:2021年3月現在)まで増えているとのこと。
さて、野生のコウノトリはどこにいるのやら。初めてでよくわからないので先ずはコウノトリの郷公園へ。
緊急事態宣言発令中につき、残念ながら臨時休園中です。知ってましたけど。
それにしても豊岡は遠い...兵庫県に10年以上住んでいますがなにげに初豊岡です。
かわいいコウノトリポストがありました。
公園の隣に広がる田んぼ、その真ん中に立つ人工巣塔。
あれ!?早速コウノトリちゃん発見?
250mm望遠だとこれが限界。
いました!ヒナが1羽いました!
田んぼの周りには柵があって近寄ることはできません。
この写真はトリミングしています。手持ちの双眼鏡(8倍)だともう少しマシですが、それでもキツい。
しばらく観察してましたが親鳥は戻ってきませんでした。
駐車場の隣には土産品店もありますよ。
とりあえず野生のコウノトリを見つけることができてホッとしたところで、玄武洞へ行くことにします。
道中、コウノトリの郷公園から西に1kmほどの人工巣塔にコウノトリ発見!
ヒナの姿は確認できませんでした。
玄武洞へやってきました。
洞窟は玄武岩採掘のための坑道跡だそうです。
こちらは青龍洞。
まるで彫刻のよう。自然現象とは思えない。
玄武洞を後にし近くの人工巣塔へ。親鳥とヒナが3羽!
ここは巣塔の真下まで行くことができますが、あんまり近寄るのも気が引けたので50mほど離れた場所から観察。
しばらくすると親鳥が飛び立って
また戻ってきました。
私以外にもコウノトリを観察している人が2組いました。
ヒナは1ヶ月半で親鳥と同じ大きさに成長し、誕生から65日で巣立ちするそうです。
ここまで通って観察したいけどわが家からは遠すぎて...
ヒナたちが元気に巣立つことを陰ながら祈りたいと思います。