神戸のパワースポット・絶景の『五色塚古墳』へ行ってみた
1月9日、神戸市垂水区にある五色塚古墳・小壺古墳へ行ってきました。
ここは昭和40年代に発掘調査と復元工事を行い、今でも神戸のパワースポットとして人気の場所。ただ、わざわざ寒波襲来中のこんな寒い日に行かなくてもいいんですけどね(汗)
駐車場は古墳の後円部、ちょうどお尻の辺りにあります。無料で20台分くらい。
後円部を眺めながら入口まで少し歩きます。
全体を俯瞰できる場所があればいいんですけどね。
途中の右手には小壺古墳。こちらは円墳で中には入れません。
入場は9時~17時まで。ペット不可。無料で見学できますが受付が必要です。どこから来たのか?交通手段は?等の聞き取りと体温測定をされました。
少しですが出土品の展示もあり。他の出土品は神戸市埋蔵文化財センターに展示されているそうです。
五色塚古墳は全長194m、後円部の高さ18.8mで兵庫県最大の前方後円墳。
造られた時期は出土している埴輪の形などからみて4世紀後半ごろと推定、後円部にあると考えられる埋葬施設などの発掘調査は行われていないとのこと。この規模の古墳でも発掘調査なしってあるんですね。
墳丘は三段に築かれ、葺石(ふきいし)は下段の斜面には古墳付近で集めた小さな石を、中段と上段の斜面には淡路島から運ばれた大きな石を葺いていたそう。
墳頂と各段の平坦面には鰭付(ひれつき)円筒埴輪・鰭付朝顔形埴輪をめぐらせていて、その数およそ2,200本。
古墳の中心付近より前方部。第二次世界大戦後の食糧難の時代には畑として開墾されていたそうな。畑ですか...
海の向こうは淡路島です。
五色塚古墳・小壺古墳は、須磨から明石にかけての海岸線が最も突出したところに造られています。当時の海岸線は目の前で海を見下ろす位置だったそうですが、現在は埋立地が広がっています。
古墳の位置関係から、ここには海峡一体を支配した権力者が葬られているのではないか、と考えられているそうです。
神戸の住宅街にそびえる五色塚古墳とそこから望む明石海峡大橋。新旧巨大建造物の壮大な組み合わせ。
上部が朝顔のようになっているのが鰭付朝顔形埴輪、それ以外が鰭付円筒埴輪。ここに並んでいるのは出土した埴輪をもとにして復元したもので合成樹脂製。
古墳前方より後円部。
後円部は円形の広場のよう。周囲の住宅街が見渡せます。この下には今も何かが埋まっているのでしょうか。
後円部から淡路島方面の眺望。
整備され過ぎ感が否めないのと合成樹脂製の埴輪の質感が残念ですが、景色が良いので古墳に興味がない人も楽しめます。
古代と現代の融合、良いスポットですね。